離婚すべきかどうかお悩みの方へ
離婚を悩む理由
離婚を悩まれる理由は様々ですが、次のような理由がよく聞かれます。
- もしかしたらやり直せるかもしれないという気持ちがある
- 経済的にやっていけるか心配
- 子供がかわいそうではないかと心配
- 激しい争いをしたくない
問題を整理してみましょう
以下では、それぞれの理由ごとに問題を整理してみます。
やり直せるかもしれないと感じている
性格の不一致や金銭問題、浮気などが理由で離婚をお考え場合、夫婦関係を修復の可能性が残されているといえるケースもあります。
そのような場合,まずは、自分が離婚を考えている理由を明確にしてみてください。整理をしてみることで、解決方法が見つかったり、自分の真の望みが見えてきたりすることもあります。また、第三者に話をしてみることもおすすめしております。弁護士にご相談いただいた場合には、ご相談者の抱えている問題が法律的な離婚原因に該当し得ることなのかや、ほかの一般的な事例との比較なども含めて、お話をさせていただくことができますので、より具体的に離婚理由について整理をしていただくことができると思います。
円満調停の利用について
家庭裁判所では、離婚調停だけではなく、「円満調停」という手続きも利用することができます。これは、円満な夫婦関係を回復するための話合いをするための手続きです。この調停手続では、調停委員が間に入って、当事者双方から事情を聞き、夫婦関係を改善するための解決案を提示したりといった形で進められ、最終的に、「家事や育児に協力する」などといった合意をしたりします。
ただ,実際には、円満調停から最終的には離婚が成立する結果となるというケースも少なくありません。
経済的な心配
夫(または妻)の収入によって生計を立てているような場合、離婚をしたら生活ができなくなるかもしれないというご心配から、離婚に踏み切れないことがあります。確かに、離婚をしてしまえば、ご自身の生活費を相手に支払ってもらうことはできませんので、何らかの形で生活費を得られる見通しを立てておくことは必要になってきます。
離婚原因によっては、離婚の際に慰謝料を請求できる場合もありますし、未成年のお子さんを育てられる側は相手に養育費を請求することもできます。夫婦で築いた財産がある場合には、財産分与で財産を分けることもできます。離婚後の生活を考える際には、このように、どのようなものを相手から受け取ることができ得るのかも考慮することが大切です。弁護士にご相談いただいた際には、丁寧にご事情をうかがったうえで、見通しをご説明させていただきます。
お子さんについて
離婚は,確かに,お子さんに,様々な面で影響を与えることにはなります。
しかし,夫婦仲が悪くなり,両親が無理をして婚姻関係を継続していることがお子さんにとって必ずしも良いこととはいえません。離婚をして家庭環境が良くなり,良い影響を与えるケースもあるのです。
また,離婚後も,一緒に暮らさなくなった親と良好な関係を続けることができるケースは多くあります。面会交流や,養育費は,両親が離婚をした場合にも,お子さんがご両親からの愛情を感じることができる手段になります。
争いを避けたい
離婚は,お互いの合意をうまくできれば,スムーズに成立します。一方,お互いの主張がかけ離れていたり,話し合いをすることすらできない状態だったりして,前に進まない,または激しい争いになってしまうという場合もあります。そのようなことを避けるためには,親族などを入れて話し合いを進めることを検討したり,調停を利用して話し合う,弁護士を間に入れて話し合うなど,様々な方法が考えられます。また,どうしても譲れない事項で対立がある場合には,争いを避けるのではなく,適切に対応すべきということもあります。その場合には,まずは,弁護士に,どのように進めるべきか,ご相談いただければと思います。
離婚自体にお悩みの方もご相談ください
弁護士への離婚相談は,離婚を決意したときでなければならないわけではありません。離婚を迷われている方も,一度ご相談いただくことで整理できることもあります。先を見据えた準備にもお役立ていただけます。どのような段階の方でも,まずはお気軽に,当事務所(ましろ総合法律事務所静岡オフィス・西大和オフィス)まで,ご相談ください。